PMPの更新には3年毎に60PDUを取得する必要があるため、PMPを取得した後にも継続的な勉強が求められます。
PDUの取得には条件があるのでPMP更新時にどのようにPDUを取得すれば良いか迷ってしまう方もいらっしゃいます。
そこで本記事では「PDU取得時の条件」「PDUの更新タイミングや繰り越し」「おすすめオンライン講座」について解説します。
本記事の執筆者
PMPの更新には60PDUが必要
PDUとは
PDU(Professional Development Unit)とはPMPの資格更新に必要な学習単位のことであり、1時間=1PDUとしてカウントされます。
学習時間が1時間を超えている場合は15分単位でPDUが認められます。
例えば、1時間15分学習をしたら1.25PDUとなります。
PDUはPMPの更新時に必要な単位です。
そのため、35PDU取得したとしてもPMP受験時に必要な「35時間の学習」の条件を満たしたことにはなりません。
PMP受験時に必要な「35時間の学習」≠ 35PDU
更新に必要なPDU
最初に述べたようにPMPを更新するためには取得から3年以内に60PDUが必要となります。
60PDUを取得するための活動には大きく分けて「教育分野」と「ギブバック活動」の2つがあります。
- 教育分野:セミナー参加、読書などの継続学習によるPDU取得
- ギブバック活動:セミナー主催やPMコミュニティ参加によるPDU取得
教育分野およびギブバック活動によるPDU取得には最低PDU数や最大PDU数が設定されているため注意が必要です。
教育分野
PMP更新時のPDU取得条件として、教育分野で「最低35PDUの取得が必要」です。
※上限は設定されていないため60PDUすべてを教育分野で取得しても問題ありません。
- PMIや登録認証機関が実施している研修やトレーニングへの参加
- PM専門家向けイベントへの参加
- オンライン学習
- 専門知識を学ぶための読書
- メンタリングや自組織の勉強会など非公式研修への参加
また、「タクティカル」「リーダーシップ」「ストラテジック&ビジネス・マネジメント」の3カテゴリーにおいてそれぞれ8PDUを取得する必要があります。
ギブバック活動
ギブバック活動の上限は25PDUと設定されています。
- プロジェクトマネジメント業務への従事
- 書籍、ブログ執筆など他者への知識共有材料の作成
- PMI日本支部のイベント等でのプレゼンテーションの実施
- メンタリングや指導を通して、自身の知識・スキルを共有
- 知識・スキル共有などのボランティア活動
上記のうち、実務者としての貢献は最大8PDUまでしか取得できません。
また、最低PDUは設定されいないためギブバック活動が0PDUでもPMPの更新はできます。
- 教育分野で25PDU以上が必要
- 教育分野配下の3カテゴリーでそれぞれ8PDUずつ必要
- ギブバック活動の上限は25PDUであり、0PDUでも問題はない
PMP更新のタイミング
PMPの更新タイミングは「60PDU取得済」かつ「資格有効期間内」であればいつでも可能です。
3年周期で更新が必要ではありますが、早期に更新した場合でもPMPの有効期間が短くなることはありません。
そのため、早めにPDUを取得して更新しておくことをお勧めします。
※PDUの繰り越し条件があるため注意が必要です。
PDUの繰り越し
PMPの有効期間内に60PDU以上取得したとしても、PDUが無駄になることはありません。
3年周期の更新において、3年目に取得したPDUは次の周期に繰り越すことができます。
- 繰り越し上限は20PDUのみです。
- 3年周期の1,2年目に取得したPDUを次の周期に持ち越すことはできません。
おすすめPDU取得方法
PMP更新に必要な60PDUのすべてを読書で取得することも可能です。
しかし、「タクティカル」「リーダーシップ」「ストラテジック&ビジネス・マネジメント」の3カテゴリーにおいてそれぞれ8PDUを取得する必要があり、3つのどれに該当するかが悩みどころです。
また、申請も面倒であるため多くの方はPMI認定トレーニング機関(REP)での受講を選択されています。
2022年現在、コロナ禍においてセミナーやイベントへの参加には抵抗を覚える方もいらっしゃいますので、筆者はオンライン学習によるPDU取得をおすすめしています。
おすすめオンライン講座
オンライン講座でPDUを取得するためには、PMI公式またはPMIの認定を受けた企業が提供する講座を受講する必要があります。
PMI日本支部公式のオンライン講座は2021年1月31日をもって終了しているため、PMI公式で受講したい場合は英語の講座となります。
PMI公式オンライン講座
PMIが運営しているPMコミュニティサイト「PMI:projectManagement.com」とオンライン講座「Certification Maintenance Toolkit」を紹介します。
PMI提供PMコミュニティサイト
「ProjectManagement.com」※英語サイト
英語のコンテンツのみですが、多くのウェブセミナーを提供しています。
PMI会員であれば聴き放題です。
※PMIの会費は139ドル(2020年10月時点)
PMI提供オンライン講座
「Certification Maintenance Toolkit」※英語サイト
PMI公式が提供しているPMI資格維持のためのオンライン講座で30PDU取得可能です。
PMI会員であれば540ドル、非会員は740ドル(2022/3/27時点)となっています。PMIの会費は139ドル(2020年10月時点)であるため、受講される場合はPMI会員になった方がお得です。
出典:PMI公式
PMIの認定企業のオンライン講座
「BizLearn」と「Udemy」が提供するオンライン講座を紹介します。
BizLearn提供
「PMP®更新セットA」※日本語サイト
累計受講者数7,429万人以上という国内eラーニング大手のBizLearnが提供するPMPに必要な60PDUをまとめて取得できる講座です。
学習の進み具合を進捗バーで視覚的に把握できるのはもちろんのこと、担任制チュータに何回でも質問することができます。
価格は本来83,600円のところ、現在は10%OFFキャンペーン実施中で税込75,240円となっています。
※2024/10/20時点
↓公式サイト↓では他にもさまざまな講座が用意されています。
Udemy
「PMI-ACP Exam Prep Success」※日本語サイト:英語の講座
受講者数約4,000万人の世界最大級のオンライン学習プラットフォームであるUdemyが提供する講座です。
アジャイル開発の成功ポイントや管理手法について解説する内容となっています。
21PDU取得可能で24,000円(2022/3/27時点)となっており、30日間の返金保証もあります。
有料の講座が多い中で1PDUではありますが、無料講座が用意されています。Udemyのオンライン講座を体験していみたい方にピッタリです。
Udemyは頻繁にキャンペーンを行っており、半額以下の価格で講座を購入できる場合もあります。
※下記の公式サイト内で「PDU」と検索すれば350件を超えるPDU取得可能講座を確認できます。
さいごに
英語が堪能かつPMPの更新だけが目的なのであれば無料の「projectManagement.com」一択です。
日本語講座かつサポート面で選ぶのであれば「BizLearn」。
最新知識を習得したい、かつ英語が堪能なのであれば「Udemy」を選ぶと良いでしょう。
あなたのPMP更新に関する不安が少しでも解消されますように。